クラッチハウジングリビルト
チャック イフェーガー様 レポート  2014.7

 リビルトベースとしていただいたハウジングですが、ひねってみるとやはりハウジングとギア部でガタがありました。リベットも若干緩んでいるようです。

 それでは
リベットをドリルで除去しますが、この時にリベットのセンターに意識してかならず中心にポンチを打ちます。後で とても重要になるからです

 センタードリルで深くモミつけます。 大きな
ドリルでリベットlの頭を飛ばします。
 いらないマイナスドライバーでこじます。これで
フタが取れます
 とりあえず、バラせました。
 残った
リベットを除去します。先ほどのセンタードリルでの穴に4ミリのドリルで深くもみます。貫通はさせません。この理由はリベットを抜き取る時に4ミリのドリルでもみつける事で抜く作業で圧を駆けた時にリベットに穴を開ける事で内部へ縮む余裕を付ける事でリベットを抜きやすくするのです。
 リベットを抜いたら組立て時にフタを固定するためのヘリサート加工を行います。
 M6のヘリサートです。 
 次にハウジングのクラッチプレートによる段差修正。

 いつもはマシニングセンターで精密加工して段差を削り修正しています。大体0.3ミリ追い込めば段差は消えます。


 今回は手作業でやってみたいと思います。ヤスリで段差を修正します。摩耗段差が無くなれば次に移ります。
 クラッチプレートは回転方向に力がかかり、アルミのハウジングに対して鉄ですから、馴染みが早いから大丈夫であると判断したからです
 ハウジング修正が終了したらダンパーゴムの交換です。ダンパーゴムは大小二個一組で構成されています。
 
大きいダンパーゴムを二個使うことでリベットが緩んだ時のガタを軽減する事が出来るのですが、しかし これを行うには部品取りとして2個のハウジンが必要になります。
 この方法は効率が悪くリビルトするたびに一つ必要になりいいやり方とは言えません。

 HINSON RACINGなどで
社外品のダンパーゴムも販売しているようですが、まあ難しいものではないので造ればよいのです!
 
ダンパーゴムの厚みは9ミリ6ミリと3ミリのネオプレーンゴム(滞油性)を用意して、そしてポンチでゴムから丸を抜き取り、挿入します。
 ※ノーマルダンパゴムのゴム硬度が問題になりますが、ゴムの硬度計がないので判断はしかねますが、市販ネオプレーンゴムの硬度は触った感じ少しやらかめですが、隙間なく容積で稼ぐ訳ですから小さいゴムよりはかなり改善されると思います
 最後にフタを締めるのですが、M6のクロモリのサラビスを用意します。このサラビスが座る座をフタに作るのですが、このフタは焼き入れされた鋼で出来ていますから、普通のドリルではざくる事が不可能ですので、特殊鋼加工に使用する超高硬度用超硬ドリルを用意します。
 このドリルで座板を加工してセットします。
 クロモリのサラビスを締めこみます。
 
仕上げに緩み止め加工でTIG溶接を行います。
 そして、大きなOリングをセットし直して完成です!
新たにクラッチハウジングは強化されて蘇りました!
ガタもなくなり、音も静かになりました! 

これで終了です!


一部 管理人けんぽん 加筆あり



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