トルクレンチについて
あくまで管理人が使ってみての推奨です。

<注>
 話の中でトルク値が「Kg表示」と「N表示」の2種出てきますのでご注意下さい。私はkg表示世代ですが、いつからかJIS規格でN(ニュートン)表示に変わりました。古い話はKgで話し、新しい話しはNで話しています。
 ※換算は1kg・m=9.8N・mです。

 RZRをある一定のレベルを超えて整備出来るようになると、必ず欲しい工具が出てきます。そうですトルクレンチです。

 世の中、「手ルクレンチ」なんて言葉もあるくらい、多くの方が手の感触だけを頼りに作業されているかと思います。
 現に私もRZRに乗ってしばらくは手ルクレンチ派でした。しかし、エンジンをいじり出した時に「元々トルクレンチ使っていないのに、手ルクレンチでのボルト締める本当のトルクの感覚が合わないはずだよな〜??」と思うようになりました。

 その後、偶然にも今は亡き義理父が使っていた右図の一般的なトルクレンチを譲り受けることが出来たのでこれを使って整備するようになりました。
 整備に対する信頼度が増し、整備の楽しさも増しました

●最初に入手した一般的なトルクレンチ
 PROTO製 プリセット形トルクレンチ 6006MA 1kg〜10kg・m 差込9.53mm

 ちなみに聞いた話では、手ルクレンチでの締め付けは、よほどの整備のベテランで無い限りオーバートルクになるそうです。

 そして、この頃(10年ほど前)はRZRエンジンの中古品も安価でエンジンが焼き付いたりして壊れたら、中古エンジンを買い載せ換えていたことも多かったので、それほどトルクレンチの出番も多くありませんでした。

 しかし、ここ何年かはRZR中古部品相場も上がった割にはエンジンの程度の悪い物が多く、またRZRも突き詰めてイジっていたので、エンジンを全バラにして整備することも増えてきました。

 そうすると上記の一般的なプリセット型トルクレンチでは対応出来ない問題を何とかしたくなってきた。エンジンをイジり出すと気づくクランクケースとシリンダを固定するナットの締めです。ここは12mmソケットが入らない場所であり、私もここだけは手ルクレンチを引き続き使用していました。

 しかし、RZ本などで著名なRZ乗りの方達は、ここまでも当然の如くこだわりトルクレンチでナットを締めていた。折角、エンジンOHする際にトルクレンチを使っているのだから全部のトルクをこだわりたくなってきました。

 そこで推奨するのが右図の東日ヘッド交換式プリセット形トルクレンチです。
 ヘッド部分が交換出来るようになっていますので、ソケットを使う時にラチェットヘッド、狭い作業にはメガネレンチ(リング)タイプのヘッドを交換出来るようになっています。

 RZR整備なら下記2品が対象だと思います。東日HP

●整備全般に使用したい場合
 本体:CL50N×12D(10〜50N・m) オープン
 ラチェットヘッドQH12D 差込9.53mm 定¥7,500
 リングソケット12mm:RH12D×12 定\3,400
 ※サービスマニュアルではクランクケース上下締め付けトルクが上側が0.6kg・mで締めてから2回目に1kg・mで増し締めなので、0.6kg・mは手ルクレンチになってしまいますが、バイク全体の整備ではこのトルク範囲の方が使い勝手が良いです。

●エンジン整備にこだわって使用したい場合
 本体:CL25N×10D(5〜25N・m) オープン
 ラチェットヘッドQH10D 差込9.53mm 定¥6,750
 リングソケット12mm:RH12D×12 定¥3,000
 ※25N・m(約2.45kg・m)までなので、エンジン分解整備だけにこだわるなら、こちらの方が正確に組み付けが出来ます。ちょっと最大トルク値が低いですが、、、


 実は管理人はCL50N×15D(10〜50N・m)を使用しています。ラチェットの差込寸法が12.7mmと大きく使い勝手が悪いので、同じトルク範囲ならCL50N×12Dを上記では推奨しました。

 個人的に思うことは、一般整備は一般的なトルクレンチ(メーカーも色々あるし、安価な物もある)で十分まかなえるので、これで1本! エンジン整備では、CL25N×10D一式でもう1本! 、、、、と、2本持てれば整備でのトルク管理も万全ではないでしょうか!!
 1本しか買えネーよ!と言う貴兄にはCL50N×12Dでも細かいトルクにこだわらなければ十二分に使えます。

 ちなみにこういった物(MT70N)も東日ではありますが、使ったことはないので私のインプレは控えます。

 <追記>
 こういった道具には定期的な校正(検査調整)が必要です。一般の方は滅多にしませんが、決まりのしっかりした整備工場では定期的に校正し、本当にそのトルクで締めれているか確認しています。
 (もちろん!!!!私は校正していません。。。。。笑えん)


後日掲示板にてあったトルクレンチネタを転記
16416.トルクレンチについて
名前:けんぽん    日付:1月9日(金) 0時57分

このところ数回問い合わせいただきましたので、トルクレンチ(ヘッド交換式)のページ作りました。
http://www.geocities.jp/kenpon123/sub2-0-15.htm

整備(工具)に関して、あまり得意ではないので「実際に使ってるよ!」って方のインプレや何かご意見をいただければ幸いです。


16417.Re: トルクレンチについて
名前:こすけっ!    日付:1月10日(土) 1時49分
トルクレンチはKTCのデジラチェ(http://digital-ratchet.jp/top.html)をモデルチェンジ後旧モデルを安く買いました。

しかし。。。
6〜30N.mを購入しましたが12〜60N.mも必要としり さらに。。。

頭がでかすぎて使い勝手悪い。。。

安物買いの典型となってしまいました。。。

16418.Re: トルクレンチについて
名前:    日付:1月10日(土) 5時40分
トルクレンチ、難しいですね。
バックラッシュはバックラッシュレスウォーム機構が付いていれば
関係無いと思っていたのですが全然違う機能だと知ったのはさんざ使った後でしたw
高いものを買っても調整は4年に一度は必要と知ったのもかなり使い込んだ後でしたし・・・
しかしそれでも特に問題があった事は無いので最近は必要な時に安い物を買う方がいいのか?とも思っています。

16419.Re: トルクレンチについて
名前:リトラの改魔人    日付:1月10日(土) 13時37分
おひさです。
本年もどうぞよろしく。

RZRエンジンのアノ部分の組立てには東日MT70Nを使いました。
ナカナカ良かったです。ただし「これ1本!」という使い方には向いていないような気がします。結局、現在は3本を使い分けています。
普段使いには東日の5−40Nを使ってます。
一番下のいちばん大きい赤いケースのは40−150Nです。
電動インパクトを購入したらオマケとして付属してきた「おそらく安物」ですがマァマァ使えてます。
トルクレンチだけで3〜4マソ掛けてますがエンジンの組立てを自分で行うためには「必ず必要っ」と思い、揃えました。ワリと最近のハナシです。
参考になれば幸いです。
http://www3.tokai.or.jp/ritora_kai/rzr_11.htm

16425.Re: トルクレンチについて
名前:晴爺    日付:1月11日(日) 11時28分
スエカゲツールSA30−TRとかは? 輸入物でホームセンターで数千円です。
しかし、会社と物は信頼できると思った(H・Pやネット検索などから)
手書きの実測数字記入の「製品検査成績書」なるものも付属。
ブランドや持つ喜びに拘らなければ校正の費用(一万位?)で2〜3本買えます。
使用頻度とコストから同社製品2本買い。満足しています。
因みに同社は上級(高級?)ブランドも展開してますよ。

16427.Re: トルクレンチについて
名前:けんぽん    日付:1月11日(日) 11時50分
ご意見色々ありがとうございます。その内にHPに転記させていただきます。
トルクレンチのトルク範囲はこれ1本って全部OKって言うのはなかなか難しいですね。

<メモ書きで各部のトルク締め付け範囲を。。。。>
シリンダ:2.0〜3.0kg
シリンダヘッド:2.5〜3.1kg
クランクケースアッパー:1回0.6kg、2回1.0kg
クランケースロア:1回1.3kg、2回2.3kg
プライマリーギア:5.0〜8.0kg
マニホールド:1.3〜1.6kg
マフラーフランジ:1.5〜2.0kg
クラッチスプリング:0.8〜1.2kg
クラッチボス:8.0〜10.0kg
フライホイール:7.0〜9.0kg
Fスプロケット:2.7〜3.7kg



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