キャブレター基準値&参考知識

コード 29L 51L・1AR 1XG 3HM
形式 VM26SS VM26SS VM26SS VM26SS
刻印 29L00 51L00 51L10 3HM00
ベンチュリ口径 26パイ 26パイ 26パイ 26パイ
メインジェット #180 #155 #155 #155
メインノズル P-2 P-2 P-2 P-2
ジェットニードル 4N10-3 5N12 5N12 5N12
クリップ段数 3 4 4 4
スロットルバルブ(CA) 2.0 2.0 2.5  2.5 
パイロットジェット #25 #25 #25 #25
パイロットエアスクリュ戻し回転 1・1/4 1・1/4 1・1/4 1・1/4
パワージェット 1#40、2#50 1#45、2#50  1#45、2#50 
スタータージェット #80 #80 #80 #80
アイドリング回転数 1200rpm 1200rpm 1200rpm 1200rpm
簡易油面(H寸法) 21±1mm 21±1mm 21±1mm 21±1mm
※パワージェット無し(セッティングは異なるが350R-29Kも同キャブ)

 ただし海外仕様の350Rにはパワージェット付が存在します。 
:スロットルバルブ : 2.5(ただし仕様諸元には1XG・3HMとも、なぜか2.0と記載されてます)。また、1XGのSMには、「エンジンの加速フィーリングの向上をはかるため、キャブレタのパワージェットを#40→#45に、スロットルバルブを2.0→2.5に変更しました。」と書かれています。

2007年6月 xenogears9899さんより1XG・3HM諸元情報寄贈

●外観形状
基本的に51L・1AR・1XG・3HMは同じだが、3HMは燃料ホース差込み口にゴミ取りフィルター付き&ホース径も太いのが見た目のでの違い。


上部連結ステーの上下向きを逆で付けてしまいましたm(__)m
29Lはワイヤーでそのままスロットルバルブを引くタイプでパワージェット無し、それ以降の型には写真の強制開閉タイプ(パワージェット付き)になります。
強制開閉式のキャブレター(51L以降)は同調が狂いやすいので、組み付け時に平らなところに置いて組み立てるとキャブレターの前後左右のゆがみが無く、うまく同調がとれます。

<参考知識>
・RZ350RRの強制開閉キャブに関して

 
250R(RR)に採用されている強制開閉キャブ見た目はほぼ同じですが、RZ350RRに採用されている強制開閉キャブはPJ(パワージェット)が付いていません。250Rの強制開閉キャブを350Rに取付けた場合は、当然それに合わせたセッティングが必要です。
      

    RZ350RRキャブレター
 ← 4L3−R改さん寄贈画像 ↑

<参考知識>
・ニードルバルブ受け側の穴サイズに関して。

掲示板−bobby様より
 サイズは寡聞にして知りませんでしたが、私の知りうる範囲では、
350R系
 29K φ2.5
 52Y φ2.8
 48H φ2.8
 1UA φ2.8
 以下略
250R系
 1GA φ2.5
 1XG φ2.5
 3HM φ2.8
 以下略
 だった筈、なのですが、今まで数組の3HMキャブをばらした経験から申し上げると3HMもφ2.5のニードルバルブを使っていると考えられます。このニードルバルブ、ミクニでは、1.0、1.8、2.0、2.3、2.5、2.8と種類があり(TM、TMRとも)、最大径はφ2.8のモノです。
 ちなみに、350R仕様にした場合、250Rのままのニードルバルブ(φ2.5)のままだと6000rpm以上でガス供給が不足して回転が上がらなくなります。仕様変更を目論んでいる向きはご注意を。
 更に余談ですが、4L0系のニードルバルブは先端部分にラバーのコーティングがない為、構造上オーバーフローし易いようです。コレをφ2.5の29Kのモノに替えると改善が期待できると思います。更に万全を期すならば29L/31K系のキャブに3XCの負圧コック(デザインが4L0にそっくり)を組合わせることが出来ます、ってRZRと全く関係ない話でした。他にもRZR系キャブには交換不可能なMAJ径の違いがありますので調べてみると面白いと思います。

情報寄贈:うえだ@熊本様
 今3HMのレストア中ですが気づいた事をお知らせします。
 ニードルバルブ受け側の穴サイズに関して、3HMのサイズについてですが、やはり直径2.5mmが付いていました。(多分メーカ出荷時の物だと思います)。
 ところが、パーツリストの指定では、2.8mmが指定されています。OHで部品を取りましたら、2.8mmが来ました
 品番は以下の通りです。
 48H-14107-28 ニードルバルブセット   350R化には上記品番で手配すればOKですよ


<参考知識>
・ニードルバルブ受けにはまるOリングについて

 ニードルバルブ部はニードルバルブ・ニードルバルブ受け・OリングのASSYでしか、YAMAHA取り寄せが出来ません。特にOリングは一度外すと硬化しており、再利用するとガソリン漏れも起き易いです。
 そこで、Oリングが、はまる溝を計ると内径7mm弱(およそ6.85mm)、キャブボディ側が9mm弱(およそ8.85mm)これに合うOリングになると内径7mm、線径9mmを見つければ良し!

@掲示板−3HM君様より
 耐油性Oリングですが、近くのラフ&ロードで京浜キャブのを試しに買ったらぴったんこでしたよ?大きさが二種類有って小さい方でした。値段は50円だったと思います。

A掲示板−三十路馬鹿!様より
 耐油性2種(耐ガソリン)のJIS規格「S−7」Oリングであれば、パーツ業者さんからの調達も可。(S−7 Oリング:線径1.5mm、内径6.5mm、外径9.5mm)。ただし、外径が若干大きいので、キャブにはめ込む時はきついです。

 ちなみに、もうひとつ! ミクニに聞きましたが、RZR−VM26キャブの上記Oリング在庫は持たず、Y社からのオーダーが、あった時にロッドで、工場(発注先。Oリング他、製造会社。)作らせるそうです。


<参考知識>
・強制開閉キャブPJの形状について

情報寄贈 こすけっ様
 強制キャブでこんなの見つけました。
 左側がどんなにセッティングしてもかぶってしまって片肺になるので、他の1XGのキャブレターを取り付けようとしたのですがPJ(パイロットジェット)の差し込み口?の長さがちがうのです。

 1XGからなのか明確には分かりませんが、みんな同じに見えるキャブボディも改良がされているようです。




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