表題の「ＲＺＲは安い！？」についてちょっと考えてみたいと思います。

　現在、ＲＺ初期型は初期型神話？珍走君の人気？など約￥３０万前後で中古市場はかなり高目で推移してますが、ＲＺ２５０Ｒは￥２０万以下のほぼ底値。

　ただ、この底値について思うのですが２９Ｌで２０年！３ＨＭでも１５年！発売より経っております。これだけの年月が経って、底値で売ってるＲＺＲって、本当にまともなタマは一体どれだけあるのでしょうか？

　車で考えて見て下さい。１０年前の車を街中じゃほとんど見る機会が無いと思います。これは乗り続けるのに、お金が掛かるので、じゃあ新車にしてしまおうって理由も少なからずあると思います。それじゃあ、車より劣化の早いバイクは一体どうなってしまうのか！
　特に２ストローク車（ＲＺＲ）は、何万キロも持つＺ系のような４ストロークと違い、ストリート使用でも乗りっぱなしで２〜３万キロも走れば、エンジンはストック状態とは程遠い状態になってしまいます。
　最低腰上オーバーホールはしたいところです。しかし、実際の販売価格は．．．どうみても現状販売価格です。
　腰上オーバーホールだけでも、リング交換でもパーツ・オイル諸々で￥１万くらい掛かります。ピストンもＳＥＴならさらに￥２〜３万、ボーリングもプラスすればさらに￥２万。
　もちろん、これは工賃抜き．．．．バイク屋さんにお願いして工賃をプラスすればこの２〜３倍くらい掛かってしまいます。
　さらに、長距離走っているＲＺＲならクランクのブレやピンの抜けも懸念されるので、腰下オーバーホールもすれば．．．簡単に￥１０万位はいってしまいます。
　さらにリンク周りやステアリング周り．．．等々、販売当時のスペック同等の機能を持たすまでレストアしたら．．．．．もう一台買えちゃえますね(^O^)。

　つまり、何が言いたいのって？

　ＲＺＲは安いだけじゃ買えないバイクになりつつあるってことです。現に安くて維持も安いバイクを選ぶバイク便の人達を見ても、かつてはＲＺＲもいましたが、底値にも関わらず、今は皆無になりました。それだけ、維持がかつてよりしにくくなって来ていることだと思います。

　と言う訳で、走行１万キロ以内のピカピカ極上車ならいざ知らず、只単に「安いからＲＺＲ」って気分でＲＺＲと付き合うと痛い目に遭う可能性が少なくともあるって思います。
　とにかく、安いからＲＺＲ！ではなく、「好きだからＲＺＲ！」で、多少の故障くらいは好きだからって気持ちで、平気で乗り越えられるオーナーにじゃないと付き合いにくくなりつつあるバイクだと思います。
　でもね、車両価格が安いってコトは良い事です！色々メカを勉強するのにも良いですからね〜。新しくＲＺＲを買おうかな〜って思っている人はちょっと補修する場合も考えて購入を検討してみてくださいね。