番外オフ YUZOチャンバーの刻印解明
2007年1月28日(日曜)
、、、とある方よりメールをいただきお会いすることになりました。 |
刻印はチャンバー片側の引っ張りテーパー底部分に入っています。 刻印例「F6D003」などとナンバーがあるはずですが、始めのFは機種を指し、次の6は西暦の1986年を指します。Dは一月をAとして12月のLまでの月を表します。003はその月の通し番号となります。 そして、機種を表す頭文字のアルファベットですが、 A:AR80 C:RZ125 D:RZ250 E:RZ350 F:RZ250R G:RZ350R(ストレート) J:RZ250R(ストレート) と大体上記のようになっていました。 TZRやR1−Zにも固有アルファベットがあります。また、TZRは1KTと2XTで番号が異なります。 なお、上記のアルファベット・数字・アルファベット・数字の並びとは別にアルファベットと数桁の番号のなどの特殊刻印もあります。これらは試作品や特殊品として作られたチャンバーの場合が多いです。 サイレンサー径ですが、Φ55は大体1984年ぐらいまでしか使われていません。86’TZRは最初からΦ60のサイレンサーでした。よって、Φ55のチャンバーは今では非常に稀少になっていると思われます。 また、サイレンサーエンドが曲がっているタイプは後期の物が多いそうです(ここら辺の確証は微妙?)。市場ニーズによりストレートから曲がった形状を作ったそうですが、雄造氏は排気抵抗になるから曲がった形状は嫌だったそうです。 RZ350Rはストレートのみの販売でした。クロスチャンバーはありませんでしたので、オークション等で350R用YUZOクロスチャンバーとあっても大体が350用なので気をつけてください。 ※後日加筆 注:350R用クロスは存在しているようです。最下部参照 中古パーツしか存在しない現在、RZ用orRZR用、250用or350用などと判別が難しいと思います。刻印を判断材料にしてみてください。 |
短い時間ではありましたが、色々なお話を聞くことが出来ました。 雄造氏はサイレンサーエンドを乾かした状態で走っていないと怒ったそうです(笑)。エンジンの組み方にしても同じパーツで同じ様に組んでも雄造氏と同じパワーが出せないとか、、、箱根に走りに行ったら、箱根用のチャンバー持って来たりとか、、、名チューナーでありながらも、本当に真の2スト馬鹿だったそうです。 |
とりあえず、貴重な出会いが出来ました! ●●様ありがとうございましたm(__)m YUZOチャンバーも平成17年6月に柳沢雄造氏が他界してしまった現在、もう手に入らないものですので、持ってる方は大切に&ガンガン使って2ストサウンドを響かせてあげましょう! |
それにしても、●●様もYUZO氏の身近にいただけあって、お話しの内容も見せてくれたパーツもとっても濃い方でした。 画像のTZ350シリンダ&VM38改キャブを見せてくれて、RZ(初期)ならこれがサイコーですよ!とか、クランクがねじ切れたフライホイールがあって、サーキットでの破損かと思えば、「ストリートですよ〜!パワー上げると簡単にクランクが折れたりちぎれたり、コンロッドがケース突き破ったりしますよ〜。よくなりませんか?」等々、、、、 80年代全盛期を全開で突っ走っていた方だったので、管理人とはRZ系カスタムに関するスケールが違いました。。。。。凄すぎです。こんな方が今はRZ(R)に乗っていないとは残念っす。 |
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2010.3追記 RZ350Rのとあるオーナーの装着していたYUZOクロス。オーナー曰く350R用のクロスとして入手したそうですが、刻印はX番で始まるものでした。 掲示板の過去ログを調べたらUGさんが下記のカキコをしていました。上記ではYUZOに詳しい方が無いと言ってはいますが、その方が辞めた後の生産品であろうか、JMCAにもちゃんと登録されているので、350R用クロスがX番で実在するようです。 UGさんの掲示板書き込み: 「YUZOのチャンバーの刻印についてですが、Xから始まるものがありました。またそのチャンバーにはJMCAのプレートが付いていて、番号は04445007です。JMCAの公式サイトで調べるとRZ350RR クロスチャンバーとの事です。350R用はストレートのみとの事でしたがクロスもあったようです。(もしかするとテスト用か何かかもしれませんが?) YUZOの価格表にも記載されているのを見つけましたので下記に貼り付けいたします。」
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おしまい