ブレーキマスターシリンダーレストア
マスターシリンダーもまったくフルード交換しないと、スラッジが溜まり性能に影響が出てきます。また、そんな状態で放置プレーするとピストンが固着してしまいOHするのも大変になってしまいます。1〜2年に一回はフルード交換&ピストン周辺のチェックをしてあげましょう。そうすれば、下記のような分解作業は滅多にすることありません。※細かいことはサービスマニュアルを見て下さいね。
リヤマスターシリンダー編 今回レストアするのは取り外したまま放置プレーしていたものです。見た目は塗装の腐食も少なく良い感じです、、、、、、、、BUT、ロッドがストロークしません。ピストンが固着してます(-_-;)。 ちなみにRZRのリヤマスターシリンダのピストン径は1/2インチです。 |
まずはダストブーツを外して、、、、、うへ〜、ロッドが錆び錆びです〜(>_<)。ここのダストブーツは意外と切れやすく、また水分も入りやすいようで、ノンメンテナンスだと、この様にロッドが錆びているものをちょくちょく見ます。 クリップでロッドごと止まっているので、クリッププライヤーでクリップを外します。この時はクリップを外すとピストンも出てきますので、ピストンを飛ばして無くさないように注意しましょう。 |
あはははっ(^O^)、本来ならクリップ外したら、ロッドといっしょに取り外せるピストン部が出てきません。見事に固着しちゃっております(-_-;)。 潤滑剤を表と内側に塗布してから、無反動ハンマーでやさしく叩きます。固着が軽度なら、叩くことによって固着が剥がれてピストンが飛び出てくるのですが、、、、、 |
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なはははっ(^O^)、一番奥にピストン入ってしまって出てきません。ブレーキホースの取り付け穴がエンド部にあるタイプなら、そこから押せば良いのですが、RZRのリヤマスターシリンダの同取り付け部は横にある為、それも出来ません。 ブレーキホース取り付け穴から、マイナスドライバー等でこじることも出来ますが、今回はエア圧(自転車空気入れ)で押し出してみました。 |
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各パーツの程度を確認します。ピストンシール部は外す前にブレーキブルードの漏れが無く、シールのリップ部に痛みが無ければ再利用しても良いでしょう(もちろん新品交換がベストです)。 再利用出来そうなら歯ブラシを使って中性洗剤等でキレイに洗浄します。シールのリップ部を痛めないように注意します。 錆びていたロッド部も錆を落としておきます。錆を落としたら塗装等の防錆処理をしておきます。 |
なお、マスターシリンダ本体の塗装が浮いている様ならマイナスドライバー等で軽く塗装面をこじってみましょう。中のアルミ部分が腐食していて塗装がパリパリ剥がれてくると思います。こうなったら、腐食部分を全部キレイに落として再塗装します。 この腐食はアルミに塗装している部分に良く発生します。ほおっておくと腐食が中でドンドン進行していくので、気付いたら早目のケアが必要です。マスターシリンダ本体、ブレーキキャリパー本体、シリンダヘッド、クランクケース右サイドカバー等で良く発生しているのを見ます。 |
パーツの洗浄が終わったら、後はピストンシール部にシリコングリースやメタルラバー等を薄く塗布して組み上げて完成です。 なお、補修パーツとしては左画像A、B、Cがピストン部としてASSY販売されています。 パーツNo.29L-W0042-50 シリンダキット,マスター \6,101(2005年3月調べ)
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フロントマスターシリンダー編 今回レストアするのは51Lから3HMに採用されたマスターシリンダ(ピストン径は5/8インチ)です。29Lのみフロントマスターシリンダの形状が若干異なります。 長期使用されて取り外したものをレストアします。見た目は塗装の腐食も少な目で良い感じです。 ハリマオーさんマスターシリンダ貸し出し、ありがとうございましたm(__)m |
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まずは分解なのですが、マスターシリンダカップ部のフタのプラスネジですが、固着しているせいか非常になめやすいです。 ドライバーで回す前にハンマーでドライバーの尻を軽く叩いてから回しましょう。たったこうするだけでネジなめが高確率で防げます。もちろんドライバーを回す力よりも押す力に重点をおきます。 |
とりあえず、ピストン部以外はバラしました。 カップ部の中を見ると意外とスラッジが溜まっています。これはキレイキレイします。 とにかく分解モノはトレーの上でパーツを無くさないように作業しましょう。 |
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つづいて、ピストン部をクリッププライヤーで外します。今回は使用していたマスターシリンダだったので、固着も無くクリップを外したらピストン部も出てきました。もし出てこなければ、上記リヤマスター編と同じ様に取り出すしかないでしょう。 ピストンはシールリップ部は異常が無いものの、スラッジがいっぱい付いておりました。これも洗剤と歯ブラシでキレイにします。 |
なお、マスターシリンダカップのフタ部分は結構スラッジの付着やアルミの腐食が起きやすくシール不良の原因になりやすいです。 スクレイパーでスラッジを削ぎ落とした後、面出ししておきます。 |
全てのパーツの洗浄が終わったら、後はピストンシール部にシリコングリースやメタルラバー等を薄く塗布して組み上げて完成です。 なお、補修パーツとしては左画像A、B、Cがピストン部としてASSY販売されています。 パーツNo.36Y-W0041-00 シリンダキット,マスタ \2,678(2005年3月調べ)
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