ガソリンコックレストア

 RZRのガソリンコックは、パッキン自体の磨耗や、ゴミ・錆びの混入噛み込みや、それによるパーツの腐食で負圧が効かなくなっている物が非常に多いです。それでも乗っていれば、まだ良いのですが、そのまま放置プレーしてしまうと、、、、、、最悪はガソリンがキャブからも溢れ、クランクの中にまでガソリンが入ってしまいます。
 RZRガソリンコックは癌パーツの一つ
です。

 

基本的に金をかけずにやっております。最適な方法かどうかは保障出来ません(ーー;)

 今回レストアするのは錆びたガソリンタンクから取り外したまま放置プレーしていたコックです。見た目はそれほど悪くは無いのですが、ガソリンのお漏らしはしていました。

 なお、余談ですがコックのツマミは29L〜1XGまで黒のみでしたが、3HMは銀のツマミの物があります。アクセントで変えてみるのも良いかも。
 まずは底のストレナーを外します。
 まあ、錆びていたタンクだったので、当然この中も錆が溜まっています。

 実動車でもストレナーのチェックはたま〜にはやりましょう。タンク内に錆や水分が発生した場合、必ずココに溜まりますので、チェックして損はないです。
 続いて、コックの切り替え部分をバラします。ココも当然錆が入ってしまっています。
 中のゴムパッキンは磨耗しやすいので、再利用はまず出来ません。再利用してもポタポタお漏らしの元になってしまいます。
 ここはガソリンお漏らしの重大ポイントです。
 最後にダイヤフラム(負圧)部をバラします。ネジを外してもダイヤフラム部と固着していて外れないので、軽く周囲を叩き固着を剥がします。頑固に張り付いていたので、カッターで丁寧に張り付きを切り離します。
 万一、ダイヤフラム部を破いてしまったら終わりですので慎重に作業します。
 固着が剥がれました。負圧の弁になるOリング周辺に錆が付いています。これではお漏らししてしまいます。
 ここもガソリンお漏らしの重大ポイントです。
 全てのパーツをバラしました。
 各パーツを洗浄しながら、再利用出来るかを判断します。
 ダイヤフラム部やゴムパッキンは溶剤には強い部材ではないので、中性洗剤程度で洗浄するのが無難でしょう。

<参考:コックASSY>
下部ストレナー付き:国内RZR純正(29L〜1ARまで。1XGと3HMはコックのつまみのシャフトの長さが若干短いらしいので、別品番と思われます)
 パーツNo.29L-24500-01 フユエルコツクアセンブリ 1 \5,439(2005年5月調べ)

下部ストレナー無し:海外RZR純正(1UAタイプ)
 パーツNo.1UA-24500-01 フユエルコツクアセンブリ 1 \4,904(2005年3月調べ)
 なお、コック本体のOリングやゴムパッキンとの座面(アタリ面)が腐食していたり、傷ついていたら、いくらOリングやゴムパッキンを交換してもダメです。またすぐお漏らししてしまいます。
 コック本体の座面が傷んでいたら、レストアはあきらめコックASSYで新品に交換した方が無難です。
 上記の二つのお漏らしポイントを直す為のゴム系パーツは、RZR用ではヤマハからパーツが出ません。ガソリンコックでASSY販売になっています。
 ですが、画像左のパーツは東京のGARAGE-UCGさんってショップで販売してます。輸入品なので在庫の有無は要確認です(2005年5月現在¥3800)。

 また、画像左の赤で囲ったレンコン形状のゴムパッキンはヤマハFZ400R(46X)のパーツNo.3H3-24523-00で入手可能。更にカワサキ品番だとコック本体のOリングも購入可能だそうです。
ここまでレストアするのは面倒って方はせめて社外コックを追加してガソリンのON−OFFが出来るようにだけはしてあげて下さい


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