RZ250R-平成最後のエンジンレストア 5
井上ボーリングさんから玉手箱届きました。
井上ボーリングさんに依頼していたクランクが上がってきました。 クランクの程度も悪くはなさそうでしたので、メニューはクランク芯出し、ピン溶接、サイドベアリング入れ替えのミニマムメニューでお願いしました。 優良代理店経由で定価10%オフで芯出し¥16,200、BR入れ替え(パーツ支給)¥1,296、ピン溶接2か所¥4,752、送料¥1,000で合計¥23,248でした。 加工費とかも以前より値上がりしているので、ボチボチお金が掛かってしまいましたが、折角腰下レストアするならクランク芯出しはやっておきたいメニューなので仕方なし。 |
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で、下準備。物事全て下準備が大事です。 組む前にクランクケース上下(特に合わせ面)はパーツクリーナーで徹底的に脱脂洗浄! 合わせ面は洗浄した後もケバが出来にくいウエスで汚れが付着しなくなるまで良く拭き取ります。 クランクケースのスタッドボルト、ボルト穴、ナットは全てタップ&ダイスをしておきます。 届いたクランクも洗浄します。 スプロケシャフトとクランクギアのカラーは再利用するので、極細目ペーパーでならしておきます(私は3Mスポンジ研磨剤 マイクロファインを使っています)
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画像では分かりにくいですがガスケットをつけています。ペタペタと叩くように極薄く塗布していきます。 下が透ける位に薄く塗布します。シール不良をビビって多目に塗布すると結局は全部はみ出てきてしまいます。 |
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ガスケットを塗り終わったら、ダウエルピン2か所、ベアリング抜け防止半円キー2か所を忘れずにSETします。 塗ったガスケットを触らないようしながら、ベアリングとオイルシールを新品にしたミッションを載せます。 載せたら間違いなくベアリングが座面に載っているかギアを回転させながらチェックします。
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続いてベアリング付いているノックピンの位置に注意してオイルシールを新品にしたクランクを載せます。 とにかく、ノックピンの位置に注意です。載せたらノックピンが動かない方向でしかクランクを回してはいけません。
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上下ケースをはめ合わせたら、ラバーハンマーで軽く叩いてある程度きっちりはめ合わせます。 それから純正規定値マニュアル通りに上下ボルト&ナットを取り付けます。 このボルト&ナットは必ずトルクレンチを使用します。感頼りの手ルクレンチはダメです。 また、ボルト&ナットにはモリブデングリースを極少量塗布して均一なトルクが掛かるようにしておきます。これをすると規定値よりトルクが掛かると言う意見もありますが、とにかくに均一なトルクを共通する全てのボルト&ナットに掛けたいので、それを重視しています。 上下クランクをボルト&ナットで締め付けていく時にクランクを手で回しながら、クランクの座りの良いところで固定します。 この時絶対にノックピンのズレる方向にはクランクを回さないようすること。 ノックピンがズレたら最悪です。もしズレるとクランクの回りが重くなるので、そうなったらまた分解して再チェックと振り出しに戻ってしまいます。 |
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クラッチボスのベアリング止めのステーを再度取り付けて、、、 シフトシャフトのオイルシールも交換して、、、 これで、腰下のクランク部分のOHは終了。 ここまで分解するのは面倒ですが、腰下(クランク)は2ストの肝となる部分なので、ここをOHしておくとエンジンの調子の良さやクランクシール抜けなどの致命的なトラブルも回避出来るので、エンジンOHするなら、一度も腰下が触られてないエンジンであるならば、、、、 腰下もOHしておくことを強くお薦めします!!!! |
ここまで掛かった費用
おしまい
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