RZ250R-平成最後のエンジンレストア 8
いよいよラストです。
準備も出来たので、あとは腰上を組み付けて完成です。 画像はありませんが、シリンダは事前に耐水ペーパーでクロスハッチを気持ちつけておきました。 で、まずはピストンを組み付けます。 リングはTOP、セカンドと二種あるので注意、表裏向きもあるので注意。 ピストンクリップは事前に片側(内側)をはめておきます。組み上げる時は画像には載っていませんが、落下物防止でウエスをクランク部分に敷いておくこと。 ガスケットは次回分解時に剥がしやすいようにシリコングリースを薄く塗っておきます。 ケース組みの時と同じですが事前に全てのボルト、ナットをタップ&ダイスでならしておきます。 |
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そして、TOP画像のようにシリンダをパイルダーオン!! シリンダをはめる際にはどこにも引っかかりなくスムーズに組めていること。引っかかりがあるならば、リングなど問題無いか良く確認して問題無いようにします。 シリンダのナット締めは当然トルクロッドで行います。良いエンジンを組みたいと思ったら、借りてでもトルクレンチを使って下さい。手ルクレンチはダメです。 ナットを締めていく際はゆっくりキックしてクランキングさせながら、ピストン&シリンダが納まり良い位置で締め込んでいきます。 |
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YPVSのジョイントも取り付けて、、、、ヘッドを組みます。 ちなみにヘッドガスケットは今回はNEガスケットの物は使わず純正中古を再利用します。 ヘッドガスケットはもちろん新品の方が良いのですが、レーサーさんなど色々な方に聞くと、意外と液ガス塗って再利用の方も多いので、最近はよほど程度の悪いものでない限り、私も再利用しています。 液ガスはケース組みで余ったキタコKC-167を使いました。塗布はもちろん極薄です。 |
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そして、ヘッドもパイルダーオン! ヘッドボルトの組付けも当然、トルクレンチを使います。 これにて完成! 今回のレストアで、とにかく思ったのが「最低限でもこれはやっておきたいことをすると費用がかなり掛かる」ことです。 純正パーツの値段も年々値上がってきており、パーツがあることはありがたいですが、やりたいことを全部やってパーツ全交換すれば恐ろしい金額が掛かります。 でも、折角エンジン降ろしてレストアするならば長期持つように出来ることはしておきたい。本当に自分の財布とやりたい理想の狭間で何が出来るかって選択になると思います。 あと、ヤフオクとかでの中古エンジンはそのまま使えるのはほぼ無いと思います。出何処不明のエンジンならば、折角積むのでしたら、まずは分解して本当に使えるエンジンか確認してから使用した方が絶対良いと思います。 謳い文句のレストア済みエンジンも何処をレストアして、何を新品に交換してしているか知りたいところですね。 ちゃんとレストアしているエンジンならばそれなりの費用になると思います。 でもね。ちゃんとレストアされたエンジンは本当に気持ちの良い回り方をして2019年に今でも時代を感じさせない加速をしてくれます。 レストアされる方は折角レストアされるのですから、交換すべきパーツは交換して、頑張って末永く楽しめる良いエンジンを作って下さい。 |
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なお、アップロードは5月(令和)でしたが、
作業自体は4月に終わったので、
文字通り平成最後のエンジンレストアとなりました。
エンジン分解工賃(自分なのでプライスレス) | ¥0 |
クランク消耗品パーツ(モノタロウ) | ¥12,089 |
クランク芯出し等(井上ボーリング) | ¥23,248 |
キタコKC-167 | ¥269 |
腰下組み立て工賃(自分なのでプライスレス) | ¥0 |
クラッチハブダンパー交換(クオリティーワークス) | ¥12,960 |
NEブランドガスケットSET(A1-IMPORT) 2008年購入時の送料込価格 | ¥3,000 |
29L-1131H-00 ジョイント1(モノタロウ)購入時割引価格 | ¥2,770 |
YPVS周り Oリング4個、オイルシール3個(モノタロウ)購入時割引価格 | ¥2,530 |
想定価格 TKRJピストンKIT&純正ピストンベアリング) | ¥29,120 |
エンジン組み立て工賃(自分なのでプライスレス) | ¥0 |
合計 | ¥85,986 |
おしまい
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