管理人のRZR(新)ガレージライフ
from杉並区阿佐ヶ谷


●前置き、、、、、、

 
以前より我が家(中古)には基礎の一部を車庫としたシャッター付ガレージがあったが、間口の天井高は十分なのだが、1mほど奥からは半地下構造の家の基礎に潜ってしまうため、天井高1600mm以下なってしまう。

 左右幅も軽自動車でも左右の隙間にゆとりがなく、結構厳しい状況。なんと言っても
この低い天井高では何も出来ない。
 
この時は家族の自転車を外に出していたので、まだスペースに余裕があるように見えるが、実際は最後には自転車をガレージ内に入れねば入れねばならず、実際はスペースもほとんど空きがなかった

 今の杉並区阿佐谷に住むまではバイクは野外駐車&野外作業だったので、
東京23区内住宅でバイクが置けるガレージがあるだけでも幸せだったが、、、、

 2011年、色々紆余曲折もあったが築年30年以上経った我が家を建て替えることになった

 当然、
車だけでなくバイクを入れて整備するビルトインガレージとして設計段階で構想に入れてもらった
 まあ良くある狭小住宅のビルトインガレージではあるが、しいて言えば
シャッターが付いている。我が家の近所では狭小住宅のビルトインガレージでシャッター付は非常に少ないです。この街にはそんなにガレージライフを楽しむ輩がいないと言うことなのか、、、、、?

 その時に
関心があり検索した事項を中心に、その記録(おすすめ)をページとして残しておきます。今後の皆様のガレージライフの参考になれば幸いです。

 キーワードとしては、狭小住宅、ビルトインガレージ、床塗装DIY、湿気対策、換気扇・除湿機設置、有孔ボード工具棚DIYってところでしょうか?


●ガレージの寸法について
 我が家のガレージ寸法は
間口2500mmの奥行き6000mmくらいです。
 
ここに自分のRZR1台(その後、自転車は1台減らしてRZR2台収納)及び大量のパーツ群と車(軽自動車)1台と家族分の自転車3台を収納するのである。
 車が
軽自動車であれば寸法的にはこれでゆとりはそこそこあります。バイクを整備するスペースもかなりきついですが確保出来ます。

 ただし、多量のパーツ置き場として
車庫の後ろにはラックを入れてしまっているので、軽以上の自動車にすると1000ccクラスでも中型バイクを置くには結構キツイかもしれません。もう軽自動車以外に車は所有しないこととします(笑)。
 
 なお、狭小住宅の
ビルトインガレージは壁面に対する開口部の割合が高くなり、構造上不利な部分があるそうです。
 間取りは妥協しても、
強度や耐震性については十分な能力を有すように依頼しました。更に実際には、設計後に東日本大震災があり、設計時点より耐震性を持たせた方が良いということになり、最終的には開口部の柱には補強用の鉄骨を入れています。





画像1 拡大可

画像2 拡大可


画像3 拡大可

 物としては、
ウワサ通りに油脂類をたらしても塗料が溶けることなく、サッと拭いて床のキレイさを維持出来ます。
 塗料の光沢もあり
見た目も良い感じです。
 濡れると滑りやすくなるそうですが、、、実際使ってみて
それほど滑る感じはしないです。

 
床塗装は見た目もガレージっぽさが出てきますし、汚れ防止にもなりますので、是非お薦めします。

●床勾配について
 排水性を考慮して
奥から入り口へわずかながら床面に傾斜をつけて、ビチョビチョに濡れた車を車庫入れしてしまった場合でも、奥に水が流れていかないようにしています。
 
勾配は奥から入り口で100mm程度なので、感覚的も傾斜があることはほとんど分かりません。
 また、垂れた水は余程多量でない限りは入り口方向へ流れていきませんので、
基本は濡れた車を入庫させたら湿気対策の為に垂れた水分(当然、車体の水滴も)は出来る限るふき取ります。床に滴った水分も出来るだけふき取ります。
 なお、バケツの水をこぼしたこともありましたが、この時はちゃんと勾配に沿って開口部に流れていきました。

 
傾斜をつけたことで関東に風雨の大きなダメージを与えた2011年9月の台風15号の時でもガレージ内にシャッター下から吹き込んできた雨は入り口30mmくらいまででしたので、床勾配は吹き込み防止にも良いと思います。。

●床仕上げについて
 
建築屋さんにお願いしたのはモルタル金コテ仕上げまででした。予定では床面も塗装仕上げで施工依頼しようかと思い当初は色々脳内で考えていましたが、建築中に発生した東日本大震災の影響で作業工程も大幅に狂い、車庫のモルタル仕上げが遅れて引渡し間際になってしまい、塗装にはモルタルの乾燥を待たねばならず、建築中での塗装は断念しました。
 検討した製品、ボウジンテックスカラクリートユータック

 ただし、実際に使ってみると
モルタル仕上げのみでは、やはり油脂が垂れると痕になるのがとても気になります。
 あと
ちょっと粉っぽい感じも嫌でしたし、経年劣化でモルタルの粉っぽさは増加するとのことでしたので、、、、、、、、、
 
 引渡し後、2ヵ月目に車が車検で一時的にガレージ内が空く時があったので、色々検討してエポキシシールド(EPOXYSHIELD)
DIY塗装しました。

 使ってみた感想は粘度が高い塗料でしたが、意外とうまく塗れました。
道具はローラー刷毛と端を塗る刷毛と塗料の受け皿と塗料をすくう柄杓があればOK
 事前に当然
塗らない部分のマスキングはしますが、新築で油汚れはほとんどないので付属の汚れ落しのクリーナーは使用していません
 
塗装したあとに付属のチップをパラパラ撒くと画像1の仕上がりになります。画像2のマスキングは翌日剥がしたものですが、キレイに剥がれました。

 作業は家族(奥さんと子供6歳)に手伝ってもらいましたが、う〜〜ん、、、お願いして文句言うのは失礼なのだが、こういう仕事を分かってくれる人にお願いした方がイイでしょう(笑)。

 チップは花咲か爺さんのようにキレイに撒いてほしかったのだが画像3のようにドカ盛りを一部されてしまった。。。涙


 エポキシシールドの
塗装のコツ@塗装道具を揃える、AAB液の攪拌と反応待ちを指定時間しっかり行うこと。。。くらいか。

 塗装した日(9月中旬)は、
温度23℃で湿度50%台と非常に良い条件でしたので、夏場や冬場ですともうちょっと塗料の塗りにくさがあるかもしれません。

 ちなみに
攪拌が不十分だったせいか?最初に塗った部分(端と2m×1m位の面)が硬化不良で乾燥が悪かったです。
 他の部分はスペック通り1日でほぼ乾きました
が、この最初に塗った部分は1週間以上ベトつき感が残ってしまいました。。。ので、AB液の攪拌及び反応待ちは説明書通りにしっかりおこないましょう。



画像4 拡大可



画像5


画像6 拡大可 
 

画像7
●湿気(換気)対策について
 一番上の画像の
旧ガレージは全面コンクリートで窓はおろか換気窓すらありませんでした。
 雨の日にガレージに入るとジト〜っとした湿気を感じることも多かったです。
 この家を中古で買って入居後しばらくして、
ある日車に乗ってハンドル持ったら、ハンドルに手の跡がついた???やけにハンドルも白っぽい、、、、、湿気で車内がカビていました。当然、ガレージ内の物がみんなカビていました。。。。涙

 今回のガレージも
コンクリート基礎が1200mmほど立ち上がって出来ているガレージなので、以前のガレージのようにはならないように湿気対策には特に気をつけました

 まず、
設計で換気出来るルーバー付きの窓を2ヶ所つけてもらいました。
 
換気扇も当然設置しましたが、、、、建築屋さんより「大きいのと小さいのどうします?」と聞かれ「小さいのでお願いします」って言ったら、画像4のプロペラ径が100mmパイくらいの超かわいいサイズを設置してくれました。
 まあ、
常時換気には気兼ねなくて良いけど、車の排ガスやバイク整備時のガソリン臭などにはちょっと役不足でした。

 
追加でルーバー付きの窓に換気扇を取り付けしようと思い、色々調べて画像5の東芝の窓用換気扇VRW−25X2(画像左参照)を購入(ネット通販で¥7,000くらい)して窓に取り付けました。
 
この換気扇は排気以外にも吸気も出来るのが良いところです。
 画像ではちょっと分かりにくいですが、
換気扇横の窓の空きスペースは開閉式のアクリル扉を取り付けて、換気扇作動時にはこの扉を閉めて空気の漏れを無くしています。
 また、
取り付けた窓はルーバー付きなので使用時はこれを開放して、使用しない時はルーバーを閉じることによりガレージ内の密閉度も保ちます。

 
この窓用換気扇の性能は車の排ガス臭もすばやく排出出来て、有圧換気扇ではありませんがパワーもそこそこあり換気効率も高く優秀です。
 作動時の音については、ガレージなので気にはなりませんが、そこそこの音がします。

 この製品は羽サイズ250mmです。200mmの羽サイズの製品もありますが、
ガレージ換気では換気能力を優先して、取り付けスペースの制約がなければ250mmの方が良いと思います。
 
 ただし、
換気扇のみだと排気して、その分を吸気するのは別の窓かシャッターの隙間であり、結局外気なのです。
 
真夏の高い湿度の時は換気扇で換気していても湿度が70%以上あることもザラです。

 そこで、湿度の特に高い時は以前のガレージから使ってきた
画像6のコンプレッサー式除湿機を併用(真夏はほぼフル稼働)しています。

 
湿気に関しては色々苦労してきました意見として、、、、除湿機は除湿力も高く、ガレージにエアコンを設置出来ないなら是非除湿機装備をお薦めします。

 タンスの湿気取りを使っても良いのですが、夏場はすぐ一杯になってしまいます。
 
絶対に除湿機を使用する方が経済的にも除湿力でもお薦めです。ものすごい量の水が毎日取れます。

 我が家の除湿機は排水先の確保が出来なかったので、
吸水したタンクが満水になるとその水を捨てていますが、大体の除湿機が強制排水出来るホースを接続出来るので、「排水先を確保出来れば」自動運転のまま排水管理出来るようになります。

 住宅施工時なら
壁付けのデシカント式除湿機があるので、これを取り付けてもいいかもしれません。私は除湿機を持っていたし、金銭的にも余裕が無かったので取り付けしませんでした。

 ちなみに一般的に除湿機の性能は
夏場の除湿はコンプレッサー式冬場の結露などの除湿はデシカント式、、、両方良いトコ取りはハイブリッド式(高価)になります。
 
我が家のガレージは夏場の湿度が問題なので、コンプレッサー式で良いのだと思う。

 
とにかく、空気の動きのない締め切ったガレージですと梅雨―真夏は80%以上の湿気になり、あっと言う間にすべての物にカビが生えてきます。
 
カビ対策に関しては空気を動かしてあげることも重要です。
 除湿機は作動させていなくても下記に説明しているプログラム
タイマーを使ってサーキュレーターによる空気を攪拌もしています。(画像7)
 特に濡れた車を入れてしまった時は、
除湿機とサーキュレーターの併用ですばやく湿気を低くすることが出来ます。



 とにかく、
湿度の監視はガレージでのリスクの一つであるカビ対策になりますので、温湿計の設置はお薦めします。

●管理について
 管理、、、、、
常時エアコンで空調管理しているなら、まあ何もしなくて良いと思いますが、それは夢のガレージライフなので、、、、、

 
温湿計(左画像)を設置して、その時の湿度(天候)状況に合わせて、窓の開放や換気扇や除湿機やサーキュレーターをうまく使い分けます。

 とにかく、
湿度がMAX70%を切るようにすると良いと思います。出来れば60%も切りたいところですが、これはエアコン付けっぱなししないと無理だと思います。

 
基本は雨の日は当然ですが、夜の方が昼より湿度が高いので、室外が高湿度の時は窓は開放しないで除湿機を掛けてガレージ内の湿度を下げています

 また、
湿度の高くないカラッとした天気の良い休日は出来るだけシャッター開けて、窓も開放して空気を入れ替えます。

 なお、小型の換気扇で常時換気しているので、窓用換気扇とサーキュレーターの方は電気代ももったいないので、必要時での手動オンオフやプログラムタイマー(画像8)を設置して、一定時間での自動オンオフで作動させています。

 また、もし
ガレージ内の高温を嫌うのであれば、熱帯魚飼育とかで使用する逆サーモスタットを使って設定温度以上になるとサーキュレーターを動かすなんてことも出来ます。


画像8 拡大可


工具置き場設置前


工具置き場設置後


●工具置きについて

 ガレージであれば、
工具置きと言えば赤い箱ですが、我が家のコンパクトなガレージではそんな箱を置くスペースはありません。
 以前のガレージでも壁面にフックを利用して工具を付けていましたが、今回は少し見栄えも重視して
有孔ボードを利用してDIYで工具棚を作成しました。
 設置場所はRZRを置く真横の基礎の立ち上がり部分です。

 材料の5mm穴の有孔ボードと他の使用する木材はホームセンターで購入。
 使用する
専用フックは東急ハンズで日本ハンガーボード製の物を購入。別メーカーで通販で大量に売ってるところもありましたが、東急ハンズの方が単価は安かったです。

 画像9−1、−2の通り、
作りはとてもシンプルです。足の最下部には高さ調整できる金具を取り付けて壁面の上下でがっちり固定出来るようにしてます。
 また。
足の下部にはブリッジを付けて大型のボックスレンチのコマ置きとしています。
 イメージ的には右が一般工具、左が特工って感じです。

画像9−1 拡大可

画像9−2 拡大可

 それ以外の工具は
ドライバー系は専用差し(画像10−1)ペンチ系は金属製の折りたたみ式の机の脚(画像10−2)を壁に取り付けてこれに引っ掛けています
 とにかく、画像はありませんが電動工具等の大物工具以外はほとんど壁面を利用して色々と収納しています。
 
極力空間を有効活用して床には物を置かないで、立体的に物を収納することを心がけています。

画像10−1 拡大可

画像10−2 拡大可

●ケミカルやパーツ置き場について

画像11-1 拡大可
 

画像11-2 拡大可
 壁面のスペースにはメット、トレーやケミカル類、おもちゃ?等を置けるように施工時と以後のDIYでいっぱい棚を設置してあります。
 また、
ケミカル類は地震で倒れにくいように転倒防止のワイヤーを張っています(画像11-1)

 
ガレージの奥には金属ラック2台、木製ラック1台の計3台をパーツ置き場として設置してあります今は散らかって汚いので、ここの整理整頓は今後の課題です(画像11-2)。


画像12


画像13


画像14

●その他について

 どうしても
用意しておきたかったアイテムで水道栓がありましたが、我が家のガレージ内には設置スペースが無いので、これは断念しました。
 でも、
ガレージ外の開口部のすぐ側に水道栓を設置しています。洗車や手洗い等々で重宝します。

 あと
コンセントなのですが、ガレージを持つ友人に聞いたところ、いっぱいあった方が良い!!とのことでした。
 ガレージ左側の開口部と一番奥にコンセントを設けてもらいました
が、更に開口部右側にもコンセントが欲しくなり、延長コードでこちらにもコンセントを設け開口部には両側にコンセントがあります。
 バイクをイジる作業は開口部近辺なので、
コンセントが多いと使い勝手は良いです。

 
ライティングについて、全体は蛍光灯で照らして、開口部近辺、、、つまりバイク置き場にはスポットを取り付けています(画像12)。
 外から夜にスポットで照らされたバイクを見ると萌えます。。。。
 ただし、スポットだけだと作業するにはちょっと暗いので、延長コード付きの作業灯は別途準備しています。

 更にガレージを作ったことにより、
バイク誌も家の中では邪魔だと奥さんに言われてしまったので、天井側に本棚を作ってそこに入れています(画像13)。
 色々と
湿気対策はしているので、数年経っても特にカビが生えるとか、紙がふやけるとかの問題は特に無いです。

 
空いた壁のスペースにはお気に入りのバイクカタログや写真で当然飾ります(画像14)!さすがにむき出しは汚れると嫌なのでビニール袋に入れてます。

 あと、色々とガレージ内でバイクの整備をしたりで使うようになってから、やはり音楽を聞きたくなってきました。

 ラジオでも良かったのですが、機種変で使わなくなった型落ちのI−PHONEがあり、家の中ではWIFIでyoutubeやネットラジオを聞けるので、
I−PHONEを接続出来るそこそこ大きい音も出せるスピーカー(PC用)を設置しました(画像15 赤丸部)。
 
場所もあまり取らず、お手軽に音楽を聞ける環境にしています。

画像15
 

 ちょっと散らかり気味ではありますが、色々吟味して出来たこのガレージには満足しています。
 
本当はあと少し広ければ、、、なんて思いもありますが、それは無理な願いですから、狭小住宅の我がガレージではもっと空間を有効に使うすべを考えないといけませんね。
 出来れば、エアツール用のタンクと小型のボール盤を置きたいのだが、、、それは無理か(笑)!!←その後、コンプレッサーは設置しました。整備の幅も広がり最高です。

 
ガレージを夢見ている方で、このページ読んで少しでも参考になっていれば幸いです。

 ビバ!ガレージライフ!!




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