RZ250Rパワーチェック考察 3

 2012年4月に行った管理人のRZ250Rのパワーチェック(橙線)と同日行った程度の良さそうなストックRZ250R−3HMの方のパワーチェック(黒線)との比較検討。
 更に参考値として同日行った250Rレーサーの方のパワーチェック(緑線)。

  ※パワーチェックはすべて後輪出力値


 上図のパワーカーブは写真撮影した出力データを簡易トレースして作成しており、細かいところはちょっと異なるかもしれませんm(__)m


<測定時MY−RZ250Rスペック>

エンジン:腰下 クランク芯出し溶接、一次圧縮アップ
      シリンダ 51L 掃気ポートタイミング以外はポート加工
      ヘッドガスケット0.4mm使用で二次圧縮アップ
      ピストン 0.25OS
      総走行距離 OH後 約200km走行
キャブ:TMX30(MJ280以外は販売時ストックとほぼ同じ、参考までにMJ270にしたらフィーリングは悪くなりました)、K&Nパワーフィルター
リードバルブ:TZ50
チャンバー:ミハラスペシャリティー250R用クロス+井上サイレンサー
プラグ:デンソーIW27(NGK9番相当)
フライホール:約100g軽量化
点火ユニット:ウオタニコイル
オイル:YAMAHA スーパーRS
ガソリン:レギュラー
他:タイヤ新品、チェーンはヤレ気味、実は効いているのか?PEXアーシングシステム 等々
管理人最高出力49.1ps(三回計測の真ん中の数値)

ストック最高出力35.0ps


※トルクカーブは管理人のエンジン回転データがうまく取れず飛んでしまっているので考察外。

<データ考察>
@乗ってみて2000rpmあたりでクラッチつないでもスルスル走り出すことが出来ます。フライホイールを軽量化してはおりますが極低速から非常に乗りやすいです。

A今回の
ノーマルRZRの方はよく整備しているようで、非常にきれいなパワーカーブです。ただし、ここには載っていないトルクカーブでは、RZRに通常ある5000rpm前後でのトルクの小さな谷が発生していました。管理人のRZRはトルクカーブのデータが飛んで確認出来ませんが、乗っている感覚ではトルクの谷もほとんど無く、パワーバンドの回転域に上がっていきます。

B強烈に立ち上がるのではなく、6500rpm過ぎからグイグイと
トルク感のある加速をしていきます。
 
6500-9000rpmあたりを使って高速を走っていると、とても気持ちが良いです。

C
ストック(ノーマル)の頭打ちの早いこと!約9000rpmでお楽しみはFinish!ノーマルマフラーが如何に消音優先で高回転の性能をスポイルしているか判ります。フラットなパワーカーブはまさにノーマル

Dいままで
ノーマルキャブで封印していた9000rpm以上が今回TMX30キャブレターで開放された感じです。3−4速でこの回転域に入れるとかなりの加速感が味わえます。

 なお参考値として、最大出力は伏せておきますが、
250Rレーサーのグラフは、最大出力を上げるために低速を犠牲にするところもなく、非常に乗りやすくかつパワーを出していますね。
 ストックと比較すると、もはや別のバイクかっ!ってくらいの差があります。実際、最大出力は
もはや350R並みかそれ以上!!今時の250Rレーサーは乗りやすく、そして速いようです!

<まとめ>
 
今回のMY−RZRは乗ってみての体感的にも350Rより多少劣る程度の感覚で非常に乗りやすくパワーもあります。
 今まで
目指していた45ps越えをキャブレターの変更でサクっと達成出来ました。とてもうれしいです!!

 そして、キャブレター以外の仕様は実はこの時とそれほどは
変わっておりません
 このパーツを装着したから大幅パワーアップ出来ると言うのではなく、やはり
チューニングはトータルバランスがとても大事だと言うことがよく分かりました。

 もうちょい細かいところをつめてやれば50psいくかもしれません。でも、このエンジンですと
ピークが11000rpm近くと比較的高回転型の出力であり、よく言われる「RZRのクランクではほぼ限界域(11000から12000rpm)」らしいので、あまり無茶すると壊れる可能性が高そうです。

 365日いつでもどこでも走りに行けるのがMY−RZ250Rの良いところですので、これ以上のモアパワーは求めないと思います。
 しいて言えば、エンジンパワーだけでなく走行性も含めた更なるトータルバランスを高めて行きたいと思っています。


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