ＲＺ２５０Ｒ−レストア記１７　
エンジン編　１


ネタとしてはつまらないところですが、、、

で、今回のこのエンジン。右側のケースカバーからミッションオイルが滲んでくるのを以前使った時に確認していました。 　一度転倒してダメージ受けているのいるのでしょう、左画像の矢印部分にクラックが入ってオイルが滲んでいます。 　ＲＺＲは右に転倒すると、ここのカバーのプラスボルトが接地してケースカバーにクラックが入ったり、最悪割れてしまうことがあります。 　今回は微細なクラックで滲みも極少量ではあるが、折角キレイにレストアしているので、これもちゃんと補修することにした。 　クラックに合せてリューターで溝を掘り、良く脱脂してエポキシパテで埋めて成形して塗装して完成である！ 　今回、エポキシパテについては￥１００円ショップの粘土タイプの物を使った。￥１００ショップ品でもこの場所なら問題ないだろうと思う。そして、￥１００ショップでエポキシパテが買える事に幸せを感じた！ クラックに合せて溝彫り エポキシパテ埋めと成形 　 塗装して終了

３ＨＭのシリンダヘッドは黒塗装オンリーの無骨な仕様である。 　折角なので、初期タイプのヘッドのように文字を良く見えるようにしてあげた。 　平ヤスリで面出ししながら塗装を削って、ペーパー掛けて、出来上がりのお手軽さ！

エンジンはこれで終了である。

各部を清掃して、クランクケースとピストンには２ストオイルを注油して載せる準備は出来た。

上記だけではつまらないから、２０１５年５月でのレストア費用事情を調べてみた。　 　前提として、程度の良いエンジンが手に入って、最低限の消耗品のみ一式を交換した場合の費用設定である。 　シリンダは程度が悪ければＯＳピストンでボーリングしなければならないし、オイルシールに関しても支持体であるシャフトやカラー関連が磨耗痩せしていれば、これも交換品ければならないが、こう言ったことは分解してパーツを良く確認しないと何とも言えません。 　みんな新品に交換してしまうのが一番手っ取り早いのですが、そうすると費用も底無しになってしまします。 　下記に書いているのは、ほぼ最低レベルでの費用の話しになります。

ｐｄｆで拡大

腰上の消耗品に関しては、ヤマハさん偉いっす！全て販売しています！ 　パーツ計で￥２６，９１３ 　 　とりあえず、ピストン再利用のリング・ピン・ベアリングは新品、シリンダは手でクロスハッチ入れる程度の腰上ＯＨだけであれば、安くＯＨが出来る余地はありますね。　 　ただし、こんな極上エンジンは滅多に入手は出来ませんが、、、 　なお、リングＳＥＴは社外品になるがＴＫＲＪ製なら＠４，５３６と多少安く調達は出来る。 　シリンダヘッドのガスケットに関しては、あのペラペラ１枚で￥４，８２８と高価ですので、液体ガスケットを極薄く塗布して再利用している方も多いです。 　･･・・・・・・・・・・・・・・・・ 　また、ＯＳピストンでシリンダをボーリングする必要があるのならば、、、 　ＯＳピストンは純正は販売終了なので、２５０ＲならＴＫＲＪ製に頼るしかない。 　ＯＳピストンＳＥＴ　定価＠１２，９６０×２ケ 　ボーリングは井上ボーリングさんでのボーリングとホーニングの通常仕上げで定価で￥２２，０３２でポートのバリ取りもお願いするなら、若干プラスアルファ見た方が良いでしょう。 　まあ、ボーリングするのであれば、ある程度費用がいってしまうのは覚悟する必要がある。 　それ以上に、一度もＯＨしたことがなければ、ギトギトオイルのついたＹＰＶＳ周りとガビガビのガスケット類の除去など、再度組み立てするまでの準備に要する手間が結構掛かってしまいます。 　これをショップにお願いすればそれなりの工賃が発生してしまいます。 　でも、腰上ＯＨは自分でやろうと思えば、特殊工具もトルクレンチくらいなので、初めてでもやってやれなくはないです。　ただし、エンジンは出来るだけ車体から下ろして作業して下さい。クランク内への異物落下を防ぐためです。また、事前の情報収集も徹底して下さい。

ｐｄｆで拡大

続いて、腰下。。。 　腰下の消耗品に関しても、ヤマハさん偉いっす。全て販売しています。 　パーツ計で￥１７,１７０ 　ただし、クランクOHでの交換パーツに関しては最低限のクランク芯出しとクランクサイドベアリング交換のみで考えています。クランク分解組立て時には、それに準じたベアリング類が必要になります。 　クランクピンの溶接に関しては、私個人の意見ですが、ピンがある程度抜けてきたら溶接。抜けていなければ（もしくは分解しなければ）しない。 　 　腰下OHで問題なのは、クランクケースの程度である。特にクランクベアリング座面の痛みは素人整備の私が見ても、ほぼ全周に渡って座面に打痕が付いて使うには躊躇してしまう程度の物も見受けられる。程度の良いのを狙っていていてもこんな感じなので、ヤフオクの暦の分からないエンジンの腰下の程度に関しては、もはやギャンブルなのかもしれません。 　費用に関して、腰下では交換パーツ代と加工賃で必要最低限で￥５万もあれば足りるでしょう。 　ただし、腰下に関してはクランクケースを分解して、各パーツを洗浄して使えるか使えないか判断して、再度組み付けるまでの準備が結構大変です。自分でやれればここは手間だけですが、ショップに依頼するとここは大きな工賃が掛かってくると思います。 　自分でやって失敗してしまうと、再度組み立て直ししたり、最悪壊してしまう場合もあるかもしれません。最近はパーツ代も高いので、以前のように「とりあえず自分でやってみる」のはちょっとリスクがあるかもしれません。 　ご自分で始めてエンジンOHされる場合には、作業を熟知した方といっしょにやるか、徹底的に情報収集した上で挑んで下さい。　 　･････・・・・・・・・・・・・・・・・ 　クランク芯出しは井上ボーリングさんでの加工で定価￥１６，２００で、ピン溶接は￥２，３７６（１ヶ所当たり？）である。 　クランク分解組立てになれば￥３２，４００と、これにベアリング代がプラスされると、そこそこなお値段になる。 　エンジンに関しては、お金を掛けようと思えばいくらでも掛けることが出来ます。上記の通常OHにプラスでＷＰＣ処理（ＮＥさんＨＰ）などで付加性能をつけることも出来ます。 　要は自分とお財布とエンジンの程度の狭間で妥協点を見つけないとお金がいくらあっても足りません。。。。。 　エンジンＯＨに関しては、ちょいと調べてみた状況と私見では上記のような感じです。

そして、折角塗装したフレームを傷つけないように、、、、、、、、 ダンボールと養生テープで徹底的に保護してエンジンを載せました。

ついにエンジン載ったーーーーー＼(^o^)／

レストア記１８へ




おしまい

Room No.29LTOPページへ

前のページにはツールバーで戻って下さい。