RZ250R−OSR-CDI(RCDI2.4)奮闘記 その2


点火はやはりなかなか難しい(奥が深い)アルネ。。。。。

 前回RCDI2.4に基本となるマップを入れたらほぼ純正CDIと同様のパワーカーブがトレース出来た。
 つまりほぼ純正(51L-50)同等のCDIが作れたということだ。
 これは本当にスゴイ!
 ここんところ++の利楽猿さんとfacebookのヤマハ電装友の会の皆様の力に感銘するばかりである。

 この時に入れたマップで普通に走る分には全く問題は無い。
 これでOKだ。
 ただ、マップを振った際にどういうパワーの動きをするかちょっと確認しておきたく、再度にりんかん和光店にて狩野さんにまたブン回していただいた。

 今回のテーマとしては、、、、、
 その1、前回入れたマップはYPVSが8500rpmでMAX123設定。データは9700rpmでピークパワーだったので、YPVS9000rpmでMAX123設定でどう変わるか?ちなみに9500rpmMAX123設定では体感で高回転がモヤっとしたフィーリングになった。

 その2、ソフト上YPVSを閉じ気味設定と言うのが出来るらしい(ソフトで言う58以下設定)。乗った感じでは何となくトルク感があるようなないようなだが、数値上の変化は出ているのか?

 その3、前回入れたマップで点火マップはこれで良いと思うのだが、点火数値を振った場合にどう差が出てくるのか、今回は高回転を最大2度進角して見てみる。

 果たして結果は、、、、、、


 
 まずは前回2月11日のデータ
 マップは2XTベースなるものでYPVS開度は8500rpmMAXに変更したもの。

 パワーチェックグラフは青がSTD(51L−50)で赤がRCDI2.4
 ほぼ同じだが極僅かにRCDIの方がパワーが出ているが、ドロップも極僅かに急落ち。

赤RCDI:44.1ch 9745rpm、3.3m.kg 9570rpm
青純正CDI:43.5ch 9756rpm、3.2m.kg 8641rpm

 
  続いて今回3月3日のデータ
 赤が月猫さんよりいただいた51L相当で、前回との相違点はYPVSのみで変更点は表の赤字部分。YPVS閉じ気味設定と9000rpmMAX123設定。

 青はYPVSは上記に同じで点火変更。を高回転進角、低回転遅角で変更。

 結果として、ほとんど同じ。
 極僅かに青の進角仕様がパワーが出ているかな?程度で差があるとは言い難いところ、、、

赤RCDI:44.3ch 9693rpm、3.3m.kg 9589rpm
青RCDI:44.6ch 9720rpm、3.3m.kg 9517rpm

 狩野さんともデータ見ながらお話ししたのですが、点火進角しているなら、もう少しはっきり差が出ても良いんですけどね。。。。
 、、、RCDIのデータの読み書きチェックはしたので同じデータあることはない。高回転で2度進角させたのだが、2度程度では数値上出てくるものはほぼ無いのだろうか?

 
 最後に総データの比較と言うことで、これが今回は私的には謎なのだが、、、、
※3月3日の青の高回転進角のデータは赤のデータとほぼ同一なのでパワーグラフからは除外しています。

 YPVSの開度がMAXになるのを8500から9000に変えたせいなのか、単に同一日測定でない条件差からなのだろうか?ドロップアウトしていくのが前回より更に早くなってしまった。
 脳内では開度MAXを後ろにズラすことでピークパワーや落ち込みのカーブを高回転より出来るのでは?と思ったのだが、、、、

 また、YPVS閉じ気味設定の差も特別な差としては出ていない。体感的には何となくトルク感があるような感じがするのだが、、、、数値には出てこなかった。

    一応、閉じ気味設定も本当にYPVS動くのか確認してみました。
 設定は標準の全閉58から閉じ気味50に設定。
 確認だけなのでマップはいきなり50からスタート(マップの赤線)。

 動画はアイドリングでの確認なので変な動きをしているけど、マップを切り替えるとYPVSが閉じ気味方向に動いている。
 アクセルで全開でパワーチェックだと数値で出てこないが、アクセル開度が少ない時やパーシャル時には感じるものもある感じはする。
 動画を見ての通り少しではあるがポート位置が変更することは間違いないので何かしら変化点はあると思う。

 2回パワーチェックして
、一つ言えることは1回目と2回目のピークパワー近辺のグラフの出方がほぼ同じである。N数としては純正CDIも再度計る必要があるのかもしれないが、このデータを見るだけだとピーク近辺はRCDIの方がパワーが出ていると思われる。その原因はマップなのか?コンデンサなどが電気的に新しくなっているか?なのかは私には分からないが、、、、、

 今回、こうしてデータを取ってみて最終的には体感(フィーリング)も大事ではあるが、それが数値になって表れているかは実際計ってみないと何とも言えないところである。 
 このRCDIを突き詰めていくにはもっと幅を振ったマップで何回もパワーチェックして検証していく必要があると思うが、、、、乗っていただければ分かるのだが、RCDIを積んだMY−RZR2号機は絶好調である。
 まったく問題ないので、このほぼ純正仕様の2号機ではこれ以上突き詰める必要は私はもうない(と思う)。

 別の方がパワーチェックされるのであれば、この結果も参考してマップ作って検証していただければと思う。

    ちなみに今回のテストではなかなか体感出来る変化に乏しかったのでYPVS全開固定設定(マップの赤線、いきなり全開仕様)も試してみた。

 動画の通り、普通にマップ切り替えで全開仕様になりました。実際に走行してみましたが、YPVS全開固定仕様でした(笑)


 RZ250Rの初期マップとしては純正51L−50相当であれば2XTベースのYPVS改か月猫さんの51Lベースのマップであればまずは問題を感じないのではと思います。まだRCDI2気筒用は歩き出して1年ほどらしいので、追加データがあれば随時更新していきたいと思います。

 RCDIの純正仕様での今後の評価は耐久性の確認(ただ乗るだけとも言う)をしていきます。カスタム車両の1号機で搭載して、おもしろいネタがあれば、それはまたアップしていきたいと思います。

 まずはスゴイ物が出来たと私は思ってます!!!!!!!!!!!


 ちなみににりんかん和光店での測定データは補正を入れたエンジン出力になります。
 今回の測定ではリアルな後輪出力データですと35〜36ch程度になりますが、レストアによる各種リファインによってほぼ純正相当数値が出せたのは結構うれしいです。腰上OH(エンジンレストア)後14000kmのエンジンでですよ!


   2018年3月末、、、その後は左の2XTと1KTベースの物を少々イジったもので乗っております。
 どっちも大きな差はありませんが、どちらも乗りやすいです。

 信頼性もあると思うので、予備の純正CDIとYPVSコントローラーも車体から外しました。




おしまい




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