RZ250R−OSR-CDI(RCDI2.4)奮闘記 その1
自作CDIをPC接続して点火とYPVSを制御!
スゴイことが出来るもんだ!
話の始まりは掲示板過去ログの2017年 5月、7月、11月辺りを参照。 何やらとあるブログで盛り上がっている自作CDIがスゴイのらしいのだが、、、掲示板の書き込みを見ても、そのブログを見ても書いてある内容が超文系脳の俺には難しい会話が飛び交っている。 フォトカプラ?PIC?LEDピカピカ??スゴイことをやっているようだが、なんのこっちゃらさっぱり分からない。 盛り上がっているブログはこちら 「ここんところ++」さん とにかく何がスゴイって、作り方からソフトなど全てを公開していることだ!作り方とかも参加する人の力でどんどん進化している! ただ、そのブログに書いてある専門的な話は、正直分からん。。。。。。。 その後、しまいにはそのネタで掲示板に書き込みしている月猫さんから、、、 >ROOM 29Lでも困ってる方が多いにもかかわらず、反応が薄いので、、、 いや、違うだろ!? 反応が薄いのではなくて、興味があるが理解が出来ていないから反応出来ない方が多いのでは!!! 月猫さん配布での自作RCDIの人柱募集があったので、ここは管理人のメンツに掛けて(電気ド素人代表になってしまうが)応募!! しかし、超文系人間にとって電気パーツはそもそも各パーツがどう機能しているかも理解出来ておらず正直難しい。基板から作るのだって中学の技術のラジオ制作以来だぞっ! 大丈夫かな〜?とかなり不安。 |
そして、RCDI自作キットがやってきた。 詳細は上記ブログ参照ですが、バージョンRCDI2.4の基板と取り付けるコンデンサや抵抗や肝となるPIC等とそれを納めるケース、、、、やばいな、思ったより細かい。 それでも月猫さん作成の製造マニュアルをメールでいただいたので、これと上記ブログを熟読すれば、何とかなりそうな気もしてきた。
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なんとコツの動画まで用意されていた!! そして、頑張ってハンダ作業をしていくのですが問題が!!!!! パーツ&作業も細かいし、、、、全てが細かすぎて見えない! 奥さんが買ったハズキルーペを使ってみる。。。。。悲しいほどに良く見える。また一つ年を感じました。 |
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そして、月猫さん製造マニュアルを見ながらコツコツとハンダ付けして、基板への部品装着はまずは完成!!! ここで、チェックポイントしてUSB接続してPCが読み込んでくれるかだ。恐る恐るUSBを接続してPCにつなぐ、、、、、ピローンっと読み込みの音が鳴った。 やった読んでるよ!!!!
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はやる心を抑えつつ基板に配線を取り付ける。 基板図と純正配線図と純正のCDI&YPVSコントローラーとにらめっこしつつ基板に配線をつけていく。 うーーーん、理論上KILLSWITCHの配線(黒黄)は不要なようだが???接続しなくていいのかFacebookの関連グループ(ヤマハ2スト電装友の会)で聞いてみたら、「配線図に載っていないけど、その線はタコメーターの信号取り出しになっているので、そのまま接続しますよ」とのこと。 純正配線図にトラップありですかーー!(他の車種含めて結構あるらしい)
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そして、RZR(2号機)に取り付けてみた! RCDIは車体への取付穴は無いので、アルミ板から取付用プレートを切り出した。これに完成したらマジックテープ止めしようと思う。 そして、緊張しつつキーをON! ウィーウィーのYPVSのクリーニング音がファンファーレのように鳴る。 月猫さん曰くファンファーレが鳴れば、成功したも同然とのこと!(来たぜ!) 緊張度と興奮度MAX!!!!!! 祈りを込めて、掛かれーーー!キッーーーーク!! スカッ、、、、あれ? キックキックキッーーーーク! ダメだ!点火してない!掛からん。 エンジン音の祝砲はあがらず、、、、 ( ノД`)シクシク… |
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ぐおー、、、早速分解して、、、、 配線やパーツの通電、パーツ付け忘れの確認、はんだの具合の確認。 ヤマハ2スト電装友の会やウチの掲示板に掛からなかったことを報告すると、ハンダを含めた作業を再度確認せよ!との指示。 ハンダは甘そうなところもあったので、しっかり取り付け直ししてみる。 そして、再度取り付けて、、、、キッーーーーーク! やはり、、、、あかん! 自分にはやはり電気の壁は大き過ぎたか、、、 もう作り直す以外まったく方法が思いつかない。 |
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途方にくれていると一通のメッセージが、、、、 起動しないなら「来てくれれば見てみますよ。ハンダが不安かな?」と、この考案者の利楽猿さんからの一言! ここはお言葉に甘えて訪問することにして、言われるがままに掛からないRCDIを事前に利楽猿さんに送ったら、、、、、、 ハンダは怪しいとこもあるがまあまあ、それより、、、、、、、、カラー抵抗が1.2Kと120が逆さまに付いていますよ!! ガーーーーーーン!! 抵抗は5本線の色で抵抗値を表しているそうなのでが、赤と茶が良く見分けがつかない。月猫さんマニュアル見るとテスター計れば一発で分かりますと言うので、テスターで見て、なるほど!と区別したのですが、テスターの数値を見誤ったのか逆に付けてしまっていた。 何たる落ち度。。。。(;´д`)トホホ。 |
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そして、某日に利楽猿さんところへ伺う。(事前にモバイルっぽく使えるWindows10の中古ノートPCもヤフオクで¥6000で購入した) 利楽猿さん、、、電気マニアそうだから意外と硬そうな人なのかな?自分みたいな電気分かりません人間を相手にしてくれるのか?と不安がありましたが、、、、お会いしてみると、とても気さくなSDR乗りの方でした。 で、早速解体ショー!CDIを付け替えます。 そして、またまた緊張感MAXでキッーーーーーーク! ボロンボロンドリッドリッ、、、、、!!! 織田裕二のサンテFX調に!!!! キター!!!!!!!!!!! あっけなく掛かりましたが、感動です!!!!!! ノートPCとも接続してみましたが、それも問題無し。基礎データは2XTベースとなるものを利楽猿さんにインストしていただき、すぐさま試走。 |
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先に装着されている諸先輩方の言うように始動性は良い感じがする。 アクセルに対するエンジンのツキ(反応)も良い感じだ。そこでアクセルをグーっと絞りエンジン回転を上げてパワーバンドに入れていく。 うーーーーん???? もう一度! うーーーーん???? なんか高回転がパワー感なくモヤっとしているような。 戻って利楽猿さんに状況を話して、色々話していると2XTベースの設定だとYPVSが100%開くのは9500rpmとのこと。 RZRだとタコメーター読み9000rpmが回っての良いところなので、9500rpmだとエンジンがもう回んないのにYPVSが開ききっていないかも? ってことで、9500rpmから8500rpmでYPVSが最大開度になる設定に変更。 これをUSBでPCにつなげてやってしまうのですよ。格好良過ぎるだろ! 試走でもネガが見えなくなったので、かねてからの利楽猿さんの提案でパワーチェックに行くことにした。 場所は彼らが良くこのRCDIの検証に利用している2りんかん 和光店。 行くまでの道中が首都高だったので、それなりに回してみた、、、、これは良いデータが出るかもしれない。でも、まあ、ノーマルだから、、、どんなもんかな? |
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利楽猿さんのSDR仲間のアルモクさんと鶴さんも来て、ギャラリーも揃った。 パワーチェックスペシャリストの狩野さんにブン回していただいた。 まずはOSR-CDI(RCDI2.4)で測定。(動画あり。2回分をつないでいます) 結構軽やかにキレイに回っていきます。これはトルクの谷は無いイイ感じがする。 ノーマルマフラーの音も間近で聞くと良い感じですね。やはりノーマルマフラーも捨てがたし!! で、測定値は、44.1ch 9745rpm、3.3m.kg 9570rpm これはスゴイ!!! 250cc吸排気ノーマルでリードバルブがTZR50で点火コイルはウオタニだが、それにしても出来過ぎなデータだ。まさかRCDIの実力なのか??? |
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そして、今度は51L−50の純正CDIに戻して再測定なのだが、純正CDI位置に同じように搭載したらUSBケーブルがタンクと接触していたらしく、USB取り出し部分が曲がってしまった。触るとちょっとプラプラしているぞ!基盤も終了か!? ガビーン!!!!!でしたが、後日再ハンダで直りました。 で、純正51L−50CDIでは!!! おおっ、こっちも意外と軽やかだぞ。。。。。 測定値は、43.5ch 9756rpm、3.2m.kg 8641rpm RCDIが全体的にグラフの上をいくところ、ドロップアウトがRCDIが僅かに早いなどあるが、誤差範囲と言っても良いだろう。ほぼ同じだ! 利楽猿さんはRCDIRが上回って欲しかったかもしれないが、、、、私的にはノーマルと同じものがポン付けで出来ていることに驚きを隠せない。 スゲーよ!マジでコレ、スゲー!!! つまり今回のRCDIにインストしたマップはほぼ純正CDIをコピーした状態だったと言える。 もし、違うデータ結果が出てしまうと、どこの違いでの差か追及する必要があるのだが、それがほぼ一発で済んでしまった。ここからはこのストックMAP(純正CDI値)と比べてどうだ!?とか検証していけるので、非常に良いデータが得られたと思う。 考案者の利楽猿さんとのリアルでの出会いも非常に有意義なものであった。これからのRZRでのRCDIのデータは出来るだけヤマハ2スト電装友の会の方にもフィードバック(笑えるネタの提供とも言う)していきたいと思うし、それをきっと利楽猿さんも参加している方には望んでいるのだと思う。 そして、寄せ集めながらレストアした2号機の出来の良さにも驚いた。やはり出来るだけパーツを刷新してあげれば、今でもRZRはノーマルでも高い能力を発揮出来ることが分かった。 |
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そして、またRCDIを車体に載せるのだが、通常の横置きだとUSBケーブルを差しっぱなしにするとタンクに接触してしまう。
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マップ切り替えスイッチは取り付け用プレートをアルミから切り出して、それに3M社の1080ラッピングシートカーボンを貼ってそれっぽく仕上げてみました。 このカーボンシートは手触りもカーボンのようでなかなかのアイテムです。 で、スイッチはメーター横にさりげなく付けてみました。さりげなくて格好イイ!! 最初はエンジン停止した状態でON-OFFしていましたが、走行中での切り替えも問題無いとのこと。走行中に切り替え出来るなら、確認もしやすいですね(次回走行が楽しみです)。 |
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グラフは上が点火、下がYPVS |
マップに関してはRZR2号機はほぼノーマル仕様なのでそこにマッチしたRCDIでのSTDマップをまずは決めたい。 パワーチェック時のマッピングは青線。点火は特にイジる必要はないだろう。YPVSはまだイジる部分はある感じがする。 9500rpmでYPVS全開だとイマイチだった。8500rpmはデータの通りSTDとほぼ同じだった。では9000rpmで全開だとどうだろう? また、低中速域で閉じ気味設定も有効らしい。その場合どうだろう? ちょうどそれを満たすマップ(下段のYPVS開度が赤線のもの)が月猫さんよりいただいていたので、しばらくはこのマップの検証をしたいと思う。 とりあえず、低中速の閉じ気味設定はトルク感も有り良い感じがする。 このRCDIのおかげで楽しい日々が続きそうです!! またの結果報告へ続く予定 |
おしまい
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