RZ250Rパワー データ比較 その2


 2007年4月に行った管理人のRZ250Rのパワーチェックと、前回(2005年2月に行った)&ストックのデータとの比較検討。
 (パワーチェックは後輪出力値。ストックはKENSOにて測定された某誌データをトレースしたもの)

 前回考察のデータグラフはSAE補正値でプリントしてもらいましたが、今回はなぜか実測値でプリントしてくれたのでグラフは実測値グラフです。

<測定時MY−RZ250Rスペック>
●今回
シリンダ:29L刻印 吸排気ポート加工(抱き付き暦あり。手ホーニング補正)
ピストン:適当な中古ピストン使用。リングのみOH時新品交換。
ヘッド:51L刻印 圧縮比ノーマル(直前に高圧縮仕様でガスケット抜け発生の為)
腰下:クランク芯出し、一次圧縮アップ
キャブレター:ノーマル&パワーフィルター
バルブ:TZM50リードバルブASSY
点火:フライホイール軽量、ウオタニコイル&ティラーコード
チャンバー:GENさんチャンバー
プラグ:IW27
OH後走行:約4,000km

●前回
シリンダ:51L刻印 ほぼノーマル
ピストン:リング&ベアリング&ピンのみOH時新品交換。
ヘッド:51L刻印 圧縮比ノーマル
腰下:ノーマル
キャブレター:ノーマル&パワーフィルター
バルブ:カーボンリードバルブ
点火:フライホイール軽量、ティラーコード
チャンバー:GENさんチャンバー
プラグ:IW27
OH後走行:15,000km


SAE値:米国自動車工業会規格で気温・気圧・湿度などを一定の値に換算し補正したデータ。冬場で気温が低いとパワーが出やすい、夏場はその逆なので、平均データに補正したものらしい。
管理人最高出力41.6ps(※SAE補正値)
       (実測42.0ps)
管理人最高トルク3.5kg−m(※SAE補正値)
        (実測3.5kg−m)

@前回より極低速のトルクもあるので、極低速(2000rpm以下)からスタート。実際、スタート時の半クラもあまり必要ないです。

Aパワーバンド手前はノーマルと比較してもパワー&トルクがあります。街中で乗っていてもキビキビ楽に走れます。

B6000rpm近辺はトルクはまだノーマルにかないませんが、パワーカーブはほぼノーマルをトレース出来るようになりました。

C7000rpm以降は3kg台キープのトルクでMAX3.5kgあります。乗っていても結構トルク感を感じますし、高速道路の昇り坂もあまり回転が落ち込みません。

D6000rpm辺りからパワーバンドに入り一気に回ります。明らかにノーマルとは違い、チャンバー&イジった結果が出てると思います。
 しかし、、、あれ〜?乗っていると分からないですが、ピークは9000rpm手前で後は落ち込んでいっています。タコメーター読みでは10000rpmちょい超えくらいまでは回っていましたが、、、
 前回よりパワーは出ましたが、ポート等高回転志向にイジった部分が、、、、まったく高回転化してなく逆にピークが低回転化してるような。。。。
 セッティングも最後の詰めはおこなってないので、メイン10番ほど絞ってみてどんなデータになるかはみておきたいところです。

 脳内ではクランク芯だしとポート段差修正でスムーズな回転、ポート拡大&一次圧縮比&ウオタニコイル&TZMリードバルブでトルクを稼ぎ、ポートタイミング変更で高出力(高回転)化をもくろんでみましたが、なかなか2ストは難しい(苦笑)。

 とりあえず、前回よりパワー&トルクも上がり非常に乗りやすいです。自分の使用用途である街乗り&峠の散歩なら十分だと思います。
 ただ、後輪出力でも見栄でストックのカタログ値「45ps」はいきたいな〜。

 このチャンバーのピークは行っても9000rpmちょいなのか。ここら辺で45psまでもっていけるよう頑張りたい。。。。さて次回はなんの手を打とうか!?


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